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Tuesday, August 01, 2006

ショートボディライフのロングテールな瞬間(4) ~ストックマーケットな日々~

日本の株式市場がようやく活発化してきた。いい経験だと思って、ロングテールの典型ともいえるインターネットトレーディングを始めた。ちょうど不動産価格も上がり始めたところで、株価も上がり気味である。さて、口座を作ったはいいが、何を買うかで思い切り悩み、結局ショートボディでわかりやすいコーヒーチェーン店を買うことにした。しばらくは値が落ち、これは失敗だったかなと思っていたら、四半期決算が好調で株デビュー戦は無事利益を出すことができた。しかし、これをずっと続けるには相当の精神力が必要だと思うのだが、素人の個人投資家はよく続けていられるものだ。自分自身は、こつこつとモノ作りを続けている方が性に合っている気がするが、もう少し小遣い稼ぎを試してみようと思っている。

Tuesday, July 11, 2006

Googleフリークへの道(9) Google Reader

Webブラウザで情報収集するようになってから何が一番大変かというと、やはりブックマークの管理だろう。たくさんのWebページの更新をいちいち確認するのは手間がかかるから、しばらくすると飽きてしまうし、一旦飽きてしまうとサイトの存在自体を忘れてしまい、二度と訪れなくなってしまう。実際、あらためてブックマークを見直してみると5年ぐらい前に集めたサイトでとっくにリンクが切れているものが山積みになっている。

RSS(Rich Site Summary, Really Simple Syndication, RDF Site Summaryなど、考案者によっていろいろなフルスペルが示されている)は、ユーザが関心を持ったWebページの更新を知らせる技術である。まずユーザはRSSリーダを使って、更新を知りたいWebページのRSSを指定しておく(購読する、という)。Webページが更新されると、RSSリーダがページのサマリー情報を教えてくれるので、ユーザはそのときだけWebページを見に行けばよい。RSSリーダのおかげでWebサイトを無駄に巡回する必要がなくなるし、何よりサイトの存在を忘れなくて済む。ブラウザのブックマークよりはるかに便利なのは間違いない。

さてRSSを利用するためにはRSSリーダが必要だが、PCインストールタイプだと、PCを何台も使い分けている場合には、ブラウザのブックマークと同様の手間が必要になる。つまり、RSSを購読しているサイトの情報をエクスポート/インポートしながら、PC間で同期を取らなければならないのである。これでは手間が減らないので、できればRSS購読サイトの情報をどこかのサーバに置いておきたくなるわけである。

Googleが提供しているRSS購読サイト管理サービスがGoogle Readerである。たまたまPersonalized Homepageにモジュールを組み込めるのでGoogle Readerを選んだが、同じようなサービスはLivedoorやはてななどから提供されているので、好みで選べば良いと思う。Google Readerは、他のGoogleサービスと同様にAjax満載で使いやすが、Google Labsで開発中のツールということもあって、RSSリーダとしての機能は必要最小限に抑えられている。Google Readerの特徴はRSS購読一覧の整理にカテゴリやフォルダではなく、ラベルを用いていることである。これはGmailと同様である。

Google Labsらしさを感じたのは、ある日突然プルダウンメニューで指定したラベルを選択表示できる機能が追加されて、とても使いやすくなったときである。他のRSSリーダでは当たり前の機能なので、あえて取り上げるようなことでもないのだが、日々機能が進化し、ユーザは何もしなくてもその恩恵に与れるという、サーバアプリケーションの有り難みを実感できた瞬間だった。

Saturday, July 01, 2006

Googleフリークへの道(8) 現状~: Google Notebook

Google NotebookはGoogle Labsに公開された直後から愛用している。要はサーバに置いておけるメモ帳のようなもので、複数のPCから内容を確認したり、編集したりすることができるものである。一度このタイプのメモ帳を使ってしまうと、もはやWindowsのNotePadのようなPCインストールタイプのメモ帳を使う気にはならなくなるだろう。

サーバタイプのメモ帳としては、Personalized HomepageのWidgetであるSticky NotesNotekeeperがあるが、Google Notebookがこれらと違う点は、カテゴリ(フォルダのようなもの)別に整理できることと、1項目に1つのURLを関連づけることができることである。URLを関連づけなければ付箋のように使えるし、URLを関連づければ複数のPCで参照できるプライベートブックマークとして使うことができるだろう。いろいろな人が参加しているがゆえに情報量が一気にふくれあがってしまう、はてなやdel.icio.usのようなソーシャルブックマークでは満足できない人や、いくつものPCを使い分けている人などにオススメしたい一品である。


フル画面のNotebookは、他のGoogleツールと同様Ajax満載で、データ入力後にいちいち画面を再描画しないし、マウスのドラッグで、項目の順序を入れ替えたり、別のカテゴリに移し替えたりすることができる。ただ、Notebookをフル画面で使っている限りは、タブやウィンドウをいちいち切替なければならないから、利便性はあまり感じられないかもしれない。そこはGoogle、さすがに心得たもので、Notebookの公開と同時に専用のFirefox Extensionを公開した。


Firefoxのステータスバーにノートのアイコンと"Open Notebook"のメッセージが表示される。ここをクリックすると、Googleアカウントに自動的にログインし、Notebookに登録された情報をコンパクトに表示してくれるのである。画面が小さくて見にくい、フル画面より機能が制限されているという欠点はあるものの、他のWebページを見ながら、同時にメモも確認できるというのは意外に使い勝手が良い。PCインストールタイプのメモ帳アプリやPersonalized HomepageのWidgetなどにはできないワザである。




さらにこのExtensionをインストールしたあとは、右クリックメニューに"Note this (Google Notebook)"という項目が追加される。メモしておきたいWebページ上でこのメニューを選択すると、右下に表示されたNotebookに表示ししているWebページのURLを追加することができる。「ブックマークに追加」ぐらい簡単な操作である。恐らく他のメモ帳アプリでは、URLの文字列をコピー&ペーストしなければならないところだ。

Notebookを使い始めてからブラウザのブックマークは全く使わなくなった。ブックマークはPCの買い換え時や再インストール時などにデータをエキスポート/インポートしなければならないからである。今はNotebookを、ブックマークとしてだけでなく、メモ帳としてもよく使っているから、Googleツールの中で一番頻繁に利用しているツールになったかもしれない。

Friday, June 30, 2006

Googleフリークへの道(7) 享楽期: Gmail Skins, Gmail Notifier

Gmailに関してはいろいろと面白いツールが提供されている。一つはGmailのユーザインターフェースをカスタマイズするGmail Skinsである。Skinとはいっても、単純な配色の変更や表示項目のOn/Off程度なのだが、カラフルな画面になると楽しいものだ。この遊び心に敬意を表して、見やすさやメールの読みやすさは問わないことにする。唯一操作性に影響するのが、スクロール時のサイドメニューロックである。どんなにスクロールしても、常にサイドメニューが定位置にあるので、長いメールを読んだ後などの操作がとても楽になる。この機能があるだけでGmail Skinをインストールする価値はあると思う。面白いのはFirefox Extensionとしてインストールしたにも関わらず、Gmailの「設定(Setting)」にSkinsの設定タブが追加表示されることだ。これで他のGmail設定と同様の操作でSkinを変えることができる。なかなか心憎い作りだが、残念ながらIEでは使えない。



もう一つ、使い勝手の良いFirefox ExtensionにGmail Notifierがある。インストールするとFirefoxのステータスバーに「M」の文字と数値が表示されるようになる。Mは最初灰色だが、左クリックするとログイン画面が表示される。ここでGoogleアカウントのIDとパスワード、ログイン状態を維持するように設定しておくと、Firefoxを再起動したときに自動的にログインし、Mが赤色になる。もし新しいメールが届いていればMが青色になり、新着メール数が右側に表示される。そしてこのMをクリックすると、新しいタブかウィンドウにGmail画面が表示されるので、すぐに新着メールを読むことができる。Gmailの新着メールお知らせツールについては、Personalized HomepageのWidgetやGoogleが提供するGmail Notifier無料のWindowsアプリ等があるが、このFirefox Extensionが一番使いやすいと思う。

Saturday, June 24, 2006

フロリダ・シューティングレンジ(2)

ダイハードトリロジー」というDVD Boxを購入した。このところスキンヘッドのブルースウィリスばかり目にしていたせいか、髪の毛が残っている姿には妙に違和感がある。ダイハードシリーズの1は高層ビル、2は空港、3はニューヨークの街そのものを舞台にしているが、シリーズものの宿命なのか、舞台が大きくなって扱いきれなくなったのか、1が一番面白かった。

さて拳銃のつづきである。ダイハード2の冒頭で、ジョン(ブルースウィリス)がテロリストの持っていた拳銃について空港警察署長に説明するシーンがある。その中で「グロック7はプラスティック製だから金属探知器にかからない」というセリフがあった。

プラスティック

プラスティックで十分な強度と耐久性を得られるのだろうか。ベレッタの造形に対するのとは違う、工学的な好奇心がむくむくと湧いてきた。そこでフロリダのシューティングレンジでは、タウラスPT100の次にグロック26も撃たせてもらった。グロック26はダイハード2に出てきたグロック7よりかなり小型で、手のひらにすっぽり収まるぐらいの大きさである。グロックは「24」のジャック・バウアーも持っていたから、最近は映画やドラマではベレッタよりグロックの方が流行っているのだろう。



見てわかるとおり、明らかにプラスチッキーな質感で、軽くて持ちやすく、一見するとモデルガンと変わらない。反動はかなりあるが、予想以上によく当たるので、精度は高いのだろう。形状で面白いのは撃鉄とセーフティスイッチがないことである。セーフティはどこにあるのかと思ったら、引き金が2重になっていて、ちゃんとグリップして下側のロックを引かない限り、引き金が動かない仕組みになっていた。危ないのか、危なくないのかはよくわからない。タウラスPT100と同様に9mm弾1ケースを撃ちきった。

フロリダのシューティングレンジではいい経験をした。拳銃が殺傷目的の武器であることは変わらないが、一度撃ってみて怖さを知っておくのは大事だと思う。そこが麻薬とは違うところだろう。

フロリダ・シューティングレンジ(1)

ダイハード」というブルースウィリス主演で大ヒットした映画がある。高層ビルの中を走り回りながら、たった一人でテロリスト(実はただの泥棒)に立ち向かうという斬新な設定の、良くできたエンターテイメント映画だった。絶体絶命の状況をジョークで軽く受け流すブルースウィリスのおとぼけキャラにも惹かれるものがあった。反戦的で人道的な正論が必ずセリフに組み込まれている社会派か、逆にあまりにもおバカで笑えないコメディしかなかった当時の日本映画やドラマに、少々辟易していたということがかなり影響していると思う。

さて、「ダイハード」の場合は、ストーリーの他に気になるものがあった。拳銃である。ブルースウィリスの持っていたベレッタ92Fは、銃身の上に特徴的な切り欠きが入っていて、とても写り映えのする造形である。思わずモデルガンを買ってしまったほど気に入ったのだが、好奇心とは恐ろしいもので、結局はホンモノを撃ってみたくなったのである。もちろん日本では違法なので外国に行くしかない。

最初にホンモノを撃ったのは、10年ほど前にアメリカのL.A.に行った時である。ユニバーサルスタジオが閉まっていてがっくりしていたところ、語学留学生くずれのようなお兄さんがダウンタウンのはずれのシューティングレンジに連れて行ってくれた。店の名前は覚えていない。撃ったのは、38口径のS&W、45口径のコルトガバメント、そして9mm口径のベレッタ92FSだった。どれもモデルガン並みの反動しかなく、よく当たったことを覚えている。後で聞いたら観光客向けに火薬の量を減らしていたらしい。

2回目にホンモノを撃ったのは、2年ほど前にフロリダ州オーランドに行った時である。インターネット検索で引っかかったRieg's Guns and Shooting Rangeに行ってみた。この店は街を南北に貫くOrange Blossom Trail、通称OBT沿いにある。


何がいいか聞かれたので、ベレッタを選んだところ、それならこちらの方が撃ちやすいということでブラジル製のタウラスPT100を勧められた。銃身下側の作りがオリジナルと違う程度で、見た目はまるっきりベレッタのコピーである。撃ってみると、10年前とは全く違う強い反動を感じ、弾止めから上がる土煙が見えるぐらいの威力があった。地元住民向けの練習場だから、火薬はフル充填されているのだろう。結局1ケース50発(US$35ぐらい)を撃ちきった。


矛盾しているようだが、これだけの威力を目にすると、とても人に向けて撃つ気にはならないものだ。日本のように、やたらと規制して妙な幻想を与えるよりも、実際に怖さを経験させた方が発砲事件は減るかもしれない。