GoogleとMicrosoftを環境問題で比較するのは無理がある
CNETに「地球に優しいのはどっち?マイクロソフト対グーグル」 という記事が出た。タイトルを見る限り、MicrosoftとGoogleを比較しているように見えるが、内容的にはMicrosoftの環境保護施策のアピールに終始している印象である。社屋にソーラーパネルを張ったり、トヨタ・プリウスを社用で採用するのは、それはそれでまことに結構なことである。
しかし、何か勘違いしていないだろうか?
そもそも「電力消費の大きい大量のサーバ群を運用する企業の環境保護努力を比較する」というテーマ設定がおかしい。Microsoftはクライアントインストール型のソフトウェアを提供しているために、パッケージ用の段ボール、取扱説明書用の紙、環境負荷の高いプラスティック(CD)を、目もくらむほど大量に消費しているのである。こんなことは秋葉原の量販店に行けば誰にでもわかることである。一方、Googleはほぼ全てオンラインでのサービス提供であり、環境に優しいという意味では圧勝である。
要点はMicrosoftの環境保護施策をアピールすることなのだから、わざわざGoogleと比較する必要はないだろう。Googleをやっつけたい思いはわかるが、さすがにこれだけ論点をはずしてしまってはMicrosoftの提灯記事にしか見えない。明らかに逆効果である。
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