Googleフリークへの道(9) Google Reader
Webブラウザで情報収集するようになってから何が一番大変かというと、やはりブックマークの管理だろう。たくさんのWebページの更新をいちいち確認するのは手間がかかるから、しばらくすると飽きてしまうし、一旦飽きてしまうとサイトの存在自体を忘れてしまい、二度と訪れなくなってしまう。実際、あらためてブックマークを見直してみると5年ぐらい前に集めたサイトでとっくにリンクが切れているものが山積みになっている。
RSS(Rich Site Summary, Really Simple Syndication, RDF Site Summaryなど、考案者によっていろいろなフルスペルが示されている)は、ユーザが関心を持ったWebページの更新を知らせる技術である。まずユーザはRSSリーダを使って、更新を知りたいWebページのRSSを指定しておく(購読する、という)。Webページが更新されると、RSSリーダがページのサマリー情報を教えてくれるので、ユーザはそのときだけWebページを見に行けばよい。RSSリーダのおかげでWebサイトを無駄に巡回する必要がなくなるし、何よりサイトの存在を忘れなくて済む。ブラウザのブックマークよりはるかに便利なのは間違いない。
さてRSSを利用するためにはRSSリーダが必要だが、PCインストールタイプだと、PCを何台も使い分けている場合には、ブラウザのブックマークと同様の手間が必要になる。つまり、RSSを購読しているサイトの情報をエクスポート/インポートしながら、PC間で同期を取らなければならないのである。これでは手間が減らないので、できればRSS購読サイトの情報をどこかのサーバに置いておきたくなるわけである。
Googleが提供しているRSS購読サイト管理サービスがGoogle Readerである。たまたまPersonalized Homepageにモジュールを組み込めるのでGoogle Readerを選んだが、同じようなサービスはLivedoorやはてななどから提供されているので、好みで選べば良いと思う。Google Readerは、他のGoogleサービスと同様にAjax満載で使いやすが、Google Labsで開発中のツールということもあって、RSSリーダとしての機能は必要最小限に抑えられている。Google Readerの特徴はRSS購読一覧の整理にカテゴリやフォルダではなく、ラベルを用いていることである。これはGmailと同様である。
Google Labsらしさを感じたのは、ある日突然プルダウンメニューで指定したラベルを選択表示できる機能が追加されて、とても使いやすくなったときである。他のRSSリーダでは当たり前の機能なので、あえて取り上げるようなことでもないのだが、日々機能が進化し、ユーザは何もしなくてもその恩恵に与れるという、サーバアプリケーションの有り難みを実感できた瞬間だった。
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