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Tuesday, July 11, 2006

Googleフリークへの道(9) Google Reader

Webブラウザで情報収集するようになってから何が一番大変かというと、やはりブックマークの管理だろう。たくさんのWebページの更新をいちいち確認するのは手間がかかるから、しばらくすると飽きてしまうし、一旦飽きてしまうとサイトの存在自体を忘れてしまい、二度と訪れなくなってしまう。実際、あらためてブックマークを見直してみると5年ぐらい前に集めたサイトでとっくにリンクが切れているものが山積みになっている。

RSS(Rich Site Summary, Really Simple Syndication, RDF Site Summaryなど、考案者によっていろいろなフルスペルが示されている)は、ユーザが関心を持ったWebページの更新を知らせる技術である。まずユーザはRSSリーダを使って、更新を知りたいWebページのRSSを指定しておく(購読する、という)。Webページが更新されると、RSSリーダがページのサマリー情報を教えてくれるので、ユーザはそのときだけWebページを見に行けばよい。RSSリーダのおかげでWebサイトを無駄に巡回する必要がなくなるし、何よりサイトの存在を忘れなくて済む。ブラウザのブックマークよりはるかに便利なのは間違いない。

さてRSSを利用するためにはRSSリーダが必要だが、PCインストールタイプだと、PCを何台も使い分けている場合には、ブラウザのブックマークと同様の手間が必要になる。つまり、RSSを購読しているサイトの情報をエクスポート/インポートしながら、PC間で同期を取らなければならないのである。これでは手間が減らないので、できればRSS購読サイトの情報をどこかのサーバに置いておきたくなるわけである。

Googleが提供しているRSS購読サイト管理サービスがGoogle Readerである。たまたまPersonalized Homepageにモジュールを組み込めるのでGoogle Readerを選んだが、同じようなサービスはLivedoorやはてななどから提供されているので、好みで選べば良いと思う。Google Readerは、他のGoogleサービスと同様にAjax満載で使いやすが、Google Labsで開発中のツールということもあって、RSSリーダとしての機能は必要最小限に抑えられている。Google Readerの特徴はRSS購読一覧の整理にカテゴリやフォルダではなく、ラベルを用いていることである。これはGmailと同様である。

Google Labsらしさを感じたのは、ある日突然プルダウンメニューで指定したラベルを選択表示できる機能が追加されて、とても使いやすくなったときである。他のRSSリーダでは当たり前の機能なので、あえて取り上げるようなことでもないのだが、日々機能が進化し、ユーザは何もしなくてもその恩恵に与れるという、サーバアプリケーションの有り難みを実感できた瞬間だった。

Saturday, July 01, 2006

Googleフリークへの道(8) 現状~: Google Notebook

Google NotebookはGoogle Labsに公開された直後から愛用している。要はサーバに置いておけるメモ帳のようなもので、複数のPCから内容を確認したり、編集したりすることができるものである。一度このタイプのメモ帳を使ってしまうと、もはやWindowsのNotePadのようなPCインストールタイプのメモ帳を使う気にはならなくなるだろう。

サーバタイプのメモ帳としては、Personalized HomepageのWidgetであるSticky NotesNotekeeperがあるが、Google Notebookがこれらと違う点は、カテゴリ(フォルダのようなもの)別に整理できることと、1項目に1つのURLを関連づけることができることである。URLを関連づけなければ付箋のように使えるし、URLを関連づければ複数のPCで参照できるプライベートブックマークとして使うことができるだろう。いろいろな人が参加しているがゆえに情報量が一気にふくれあがってしまう、はてなやdel.icio.usのようなソーシャルブックマークでは満足できない人や、いくつものPCを使い分けている人などにオススメしたい一品である。


フル画面のNotebookは、他のGoogleツールと同様Ajax満載で、データ入力後にいちいち画面を再描画しないし、マウスのドラッグで、項目の順序を入れ替えたり、別のカテゴリに移し替えたりすることができる。ただ、Notebookをフル画面で使っている限りは、タブやウィンドウをいちいち切替なければならないから、利便性はあまり感じられないかもしれない。そこはGoogle、さすがに心得たもので、Notebookの公開と同時に専用のFirefox Extensionを公開した。


Firefoxのステータスバーにノートのアイコンと"Open Notebook"のメッセージが表示される。ここをクリックすると、Googleアカウントに自動的にログインし、Notebookに登録された情報をコンパクトに表示してくれるのである。画面が小さくて見にくい、フル画面より機能が制限されているという欠点はあるものの、他のWebページを見ながら、同時にメモも確認できるというのは意外に使い勝手が良い。PCインストールタイプのメモ帳アプリやPersonalized HomepageのWidgetなどにはできないワザである。




さらにこのExtensionをインストールしたあとは、右クリックメニューに"Note this (Google Notebook)"という項目が追加される。メモしておきたいWebページ上でこのメニューを選択すると、右下に表示されたNotebookに表示ししているWebページのURLを追加することができる。「ブックマークに追加」ぐらい簡単な操作である。恐らく他のメモ帳アプリでは、URLの文字列をコピー&ペーストしなければならないところだ。

Notebookを使い始めてからブラウザのブックマークは全く使わなくなった。ブックマークはPCの買い換え時や再インストール時などにデータをエキスポート/インポートしなければならないからである。今はNotebookを、ブックマークとしてだけでなく、メモ帳としてもよく使っているから、Googleツールの中で一番頻繁に利用しているツールになったかもしれない。